ここ1年くらいでやったゲーム感想(ADV編)(今更でもレイジングループをオススメしたい回)

 

こんにちは。

ADVの感想ってこのシーンのこの場面がこのように良かった、なぜなら〜って書かないと、何の作品の感想でもキャラが良かった、シナリオの構成が良かったとかになりがちですよね。今回はわりと後者です。

先に結論だけ言うと、レイジングループは滅茶苦茶面白いゲームだったので、オススメですということです(今更レイジングループが面白い!とか叫んでも、恥ずかしい気持ちより面白いからやってほしいという気持ちが勝るくらいオススメです)。

 

 

EVE burst error

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マルチサイトシステムの原点的な作品として有名な一作。コマンド総当り式のADVで二人のキャラクターの視点を切り替えることで物語を進行させていきます。

菅野(剣之)ひろゆき作品の主人公はみんな同じような人間になっている気がするものの、EVEのキャラが一番あっている気がしました。場末の探偵のヘラヘラしてる感じが合ってました。

コマンド総当り式のADVなので、確かに古さやテンポ感の悪さは感じるものの謎が謎を呼ぶ展開とクライマックスのどんでん返しは目を見張るものがありました。それと、やっぱりこのライターの作品は読後感の深さというか、余韻を感じられるラストになっていることが多くて好きです。

マルチサイトシステムの新しさが評価されているだけの作品と思いきや、ストーリー自体の面白さやキャラクターの良さもしっかりとありました。プレイを終えてみると、確かにこれは歴史に残る一作として評価されている理由がわかるそんなゲームでした。

 

とっつきにくさ的に暇ならやってもいいかも、くらいにはオススメできる一作(伏線回収と話が面白いのでその方面に興味がある人にはオススメ)。今買うならEVE burst errorが丸ごと一本入ったて続編も遊べるEVE rebirth terrorのほうがいいかもしれないです。

 

DESIRE

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こちらも菅野(剣乃)ひろゆき作品、EVEよりも前の作品で総当り式のADVとなっていてクリア時間は10〜15時間くらいだった気がします。

1周目は主人公(男)視点、2周目は主人公(女)視点、ラストという構成になっています。

ラストの展開が良く、この展開のためのシナリオとかタイトル名だったのだなと思うとしみじみ深い気持ちになりました(こなみ)。

ただ女の主人公視点のルートは正直あんまり解決とも伏線とも言えない上にやたらエロシーン?があったのは厳しいところでした(そのルートは上からの意向でエロシーン祭りに點せられたという話もインタビューで見ましたが)。

 

スイッチでも遊べるので暇ならやってもいいかも。値段も割と安めだし時間もそんなにかからないです。

ちなみに過去に菅野ひろゆき代表作の一つ、YU-NOの感想も書いているのでよろしければ合わせてお読みください。

rx-99.hatenablog.com

 

シロナガス島への帰還

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Steamで安く買える一本道のADVゲーム、安い、短くまとまってる、面白い、キャラがいい、と総合力の優れた一作(一番尖ってるのはキャラクターかなぁ)。

プレイ時間自体は10時間くらいしかかかりませんが、どのキャラクターもうまく立っていて、ストーリーも伏線をうまく撒きつつ回収しています。

 

手に入れやすさ、手軽さ、時間と面白さのコスパ的に、今やるゲームがないならサクっと買ってサクッとクリアすると程よい面白さが得られる、オススメの一作です。

 

One Shot(ネタバレあり)

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インディーゲームを調べたことのある人なら聞いたことはあるかもしれないくらいには有名なADVゲーム、One Shotです、クリア時間自体は10時間前後だった気がします。。。(あんま覚えてない)

ゲームの仕様上PCでしか遊べないゲームなので他ハードへの移植はありませんしこれからも発売しないと思います多分。PCでしか使えない仕様ということで、それら活かしたストーリーテリングとプレイヤーの立ち位置が与えられます。

以下特にネタバレ

簡潔に説明すると、「One Shot」の名の通り、終盤ではプレイヤーが世界を救うかキャラクターを救うかの2択が迫られます。そこでは実際にプレイヤーが1つの選択肢を選ぶことになるのですが、結局そのあとちょいちょいとやってもう1つの選択肢を選ぶことができる展開になります。

これ、結局2つとも選べてるしOne Shotじゃないじゃんってなってしまいました。世界を救う重要性みたいなものは作中ずっと説かれてきたし、選択肢で救えるキャラクターの深堀りや愛着なんかも作中でできるようになっていました。だからこそ、1発の重みがあるのに結局2回選べちゃうというのは。。。

しかし、適当な奇跡とかではなくゲーム世界をメタる(プレイヤーがある種ゲーム内の神的存在になる)プレイヤー自身の行為で2回目の選択を行えるようにしているので納得感はあるものだと思います。

せっかく自分が考えて答えを出したのにその上位互換的な存在があるよっていうのは、キャラエンドに対するトゥルーエンドの優位性みたいなものも含めて難しいものですね。片方しか手にひらないがゆえに自分の選択結果として得るカタルシスよりも、結局全部手に入れたヤッターってほうがわかりやすく全員幸せですし。

あと終わった世界のような、落ち着いた雰囲気がそんなに私とは合わなかったです、これは単純に好みの問題ですが。また、次が気になるようなワクワク感みたいなものはあまりなくて最後の展開に向けて耐えて我慢するゲームプレイが続いてしまったこともあってそんなに好みではなかったかなという作品でした、雰囲気がよさげなのは理解できるけど合わなかった。。。

 

何はともあれ、これだけ有名でサクっと終わるのでやらない理由はないと思います。Steamならセールで結構安くなるのでそのときに買ってやるのがオススメ。

 

レイジングループ

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これは文章をゲームで読むことが苦痛でなければ(そうじゃない人もやれば絶対面白いと思う)、ぜひ買ってほしい作品。ケムコというメーカーのADVシリーズの一作です。スマホ、Switch、PS4、Steamどれでも遊べます。

ストーリーのさわりとしては主人公が怪しい村に迷い込んで、村の風習である人狼ゲーム的な特殊殺人儀礼に巻き込まれていくというものです。クリア時間は30時間くらいだったかと。

とにかく引き込まれる展開がうまくて一気にプレイしてしまいました。

本当に構成がうまくて、序盤は人狼ゲームの面白さ(誰が人狼なのか)ということでプレイヤーを釘付けにしておきながら、後半にいくにつれて物語の真相が見えてきます。読んでいてどんでん返しの連続で飽きることがありません。無駄なシーンがなく中だるみしない練られたシナリオとそれを彩るキャラクターたちも個性があり、テンプレ的なキャラと見せかけて一癖も二癖もあるのが揃っています。

ただ、今までのADVのシナリオの正統進化的というか(とてもザックリと言うと)「ひぐらしのなく頃に」をめちゃくちゃ面白くしたという作品だと思っていて、ADVゲームのシナリオやゲームシステムに新たな一歩を提示した「新しい」作品ではないと思います。純粋にシナリオが面白い作品です。

 

今までやったADVゲームで一番面白かったと言っても過言ではないです。今からでも遅くないのでレイジングループをみんなでやりましょう。

 

デスカムトゥルー

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ダンガンロンパで有名な小高さんの新作。選択肢付きの映画といった感じで、ゲームというよりは映画に近かったです。シナリオも全体的に突拍子がなく完成度が微妙、あえてB級感を出しているにしても厳しいものがあります。。。

上の作品群に比べるとあえてやる必要はないかと。

映画を見る感覚でADVゲームとか知らないけど自分で選択肢を選ぶ感覚を知りたい!という方はプレイしてみてもいいかもしれないです。値段も映画に合わせて2000円弱です。時間も映画に合わせて2時間程度で遊び終わるようになっているので、普通にゲームをプレイする感覚でプレイすると、このクオリティとこのボリュームでこの時間かよ、、、となることは必須です。

 

たくさんたまってるので、他のゲームについても感想を小出しにしていきたいです。