PS「スナッチャー」感想

スナッチャー

 

○概要
1988年にPC、MSX2で発売。(メガドライブが発売した年)その後たくさんのハードで発売、今回プレイしたのは96年発売のPS版。開発、発売はコナミ小島秀夫がディレクターを務めた作品、「メタルギア」に続いて2作目に手掛けた作品。ジャンルとしてはアドベンチャーゲーム。82年に公開された映画「ブレードランナー」をモチーフにしている(本人公言らしい※ウィキペディア参照)小島秀夫作品の例に漏れず、映画的手法・オマージュ、メタ的なが多くある。
ちなみに、このゲームはPSのゲームアーカイブス化していないのでディスクを買うのが一番早そう(他ハードなど詳しくは調べていないので気になる人は適宜調べてください)。

デスストランディング発売前に小島秀夫の作品をプレイしておこうと思ってブックオフに行ったらちょうど売ってたので購入。シナリオは一本道なので10時間ほどでクリアできると思う。

 

○このゲームの特徴・面白いところ
基本的には選択式のアドンベンチャーゲーム(人に会う→話す/調べる→ストーリー展開みたいな流れ)が続く。しかし、捜査中に主人公にとって敵となるスナッチャー(機械生命体、人間に化けている)が出現するとシームレスに銃撃戦(画面が9分割されて照準を合わせる必要があるSTG)が始まる。
このシステムのおかげで、いつスナッチャーが出てくるのか、いつ銃撃戦が始まるかと肝を冷やしながら、つい自ずと少しずつゲームを進めてしまうような緊張感のあるゲームプレイが体験できる。
スナッチャーが出てくるかもしれない!と思わせるような場面における演出とシナリオの噛み合いも良く、操作している主人公の緊張をプレイヤーも共有できるようなゲームづくりがなされている。

 

○感想
ストーリー自体は当時としても現在にしても割とありきたりなものであると言えるだろうが、先に述べたシームレスなゲームシステムと手に汗握る緊張感をADVで味わえるという意味では優れた良作であり、発売から30年が経った今プレイしてもこのゲームの色褪せない面白さを感じたことができるだろう。

良くも悪くも無難な感想になった気がしますが、それだけこのゲームは評価すべき点やコンセプトがハッキリしていてその面白さが際立っているのではないでしょうか。